「お友達がなかなか出来ないんですよね」
「婚活がなかなかうまく行きません」
「職場の対人関係が、いつもうまくいきません」
こういったお話をお聞きするとき、
私たちカウンセラーがちょっと注目する視点があるんです。
それが「その人の持っている、人との距離感」
対人関係で、よりよい関係を築くためには、
コミュニケーションを取りながら、
お互いに心地いい「距離感」を、みつけていくことがポイントです。
心の距離感からみる、対人関係の深め方
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。
今日は「心の距離感」からみる、対人関係の深め方。
*
「心の距離感」ってとても大切ですが、
お互いに心地よく、というのは、なかなか難しいものですよね。
だからこそ、居心地の良い関係でいてくれる相手に
感謝の気持ちが沸いてくる、というのもあるかなって思うのです。
対人関係はお互いで作り上げていくもの。
自分で取り組める部分は50%しかありませんが、
今ある関係をよりよいものにするために、
そして新たに関係を築くために、私たちができることってどんなことでしょうか。
誰でも「自分のテリトリー」を持っている
私たちは、「自分の領域(テリトリー)」をもっていて、
それを超えて誰かが入ってきたりすると、
不快感を感じたり、イライラしちゃったりします。
たとえば、電車で座っていて
隣に座った人がものすごく近くまで体を寄せてきた、そんなとき
なんだかなぁ、もうちょっと隙間を開けてよ!って感じる人って多いと思うのです。
こういった、私たちが持っているテリトリーのことを「パーソナルスペース」って呼ぶのですが、
この感覚って、実は物理的なものだけではなく、心理的な距離感にも言えるんですね。
あなたの心地よい距離と、あの人の心地よい距離は違うかもしれない?!
私たちは、お互いに「ちょうどよい距離」にいるとき、安心感や親密感を感じることができます。
ホッとしたり、温かい気持ちになったり、心強さを感じたりしますよね。
でもここに、最大の落とし穴があるのです!
それは、人それぞれ「心地よい距離感」が違うということなんです。
私たちはついつい「他人も、私と同じように感じる」と思ってしまいがちなのですが、
人との距離感って、本当に人それぞれ違うんですよね。
たとえば、いくら相手のことを好ましいと思っていたとしても、
「人との距離が近い人」にとって「心地よい距離」だと、
「人との距離が遠い人」にしてもたら「近すぎて苦しい」って感じたり、
「人との距離が遠い人」にとって安心できる距離だと、
「人との距離が近い人」にとっては「寂しいなぁ」って感じやすかったりするんです。
実はカウンセリングの現場でいろいろなお話をお聞きしていると、
この「距離感の違い」ですれ違っているケースってけっこう多いんです。
*
たとえば「お友だち」の距離感。
Aさんは「何でも相談してくれるのがお友だちよね!」と感じています。
一方Bさんは 「ここぞ、というときに相談できる相手がお友だち」だと感じている、としましょうね。
(ちなみに私は、どちらかといえばBさんのタイプかなぁ・・)
どちらも、お友だちは大切なものであり、大好きなのは変わりないのですけどね
AさんにとってBさんの距離感は
「ちょっと寂しいな」「水臭いじゃん」って感じてしまうかもしれませんし
BさんにとってAさんの距離感は「ちょっと近すぎるなぁ」と感じ
「プライベートまで踏み込まないことも優しさでしょ」なんて不満を感じてしまうかもしれません。
そうやって、お互いが相手の心の距離感に疑問を持ってしまったとき、
お互いの心の距離に「理解」がないと
「相手は私が思っているほど、 自分のことをお友だちって思ってくれてないのかな?」
なんて感じてしまい、気持ちがすれ違ってしまって関係が壊れてしまう
なんてことが起きちゃったりするんです。
相手のことを大切に思う気持ちは同じなのだけれど、誤解が発生しちゃうのですね。
近すぎるとうざったい、遠すぎるとよく見えなくなる。距離感って難しい。
ちなみに、心の距離感は「近い」「遠い」どちらがいいという問題ではなく
個性でもあると私は思っているのですね。
そしてどちらにもいい面と悪い面があると思うのです。
たとえば心の距離が「近すぎる」とき、
私たちは圧迫感を感じて、苦しくなってしまいますよね。
いくら好きな人でも、 焦点が合わないぐらい目の前に顔があったら
ちょっと、うっとうしいと思いませんか?(笑)
「ごめん、ちょっと、離れて」って、言いたくなっちゃうと思うんですよ~
でも「心の距離が近い人」にとってはこれが普通なので、
「ちょっと離れて」って言われたり、相手に距離を取られたとき、
相手にとって距離が近すぎたのかも、と感じるよりも、
自分自身が否定されたように誤解してしまい、
私は迷惑な存在なんだなんて感じてしまうことも多いかもしれません。
また、人との距離感が近い人は、グッと人に近寄っていってしまうので、
相手がびっくりして引いてしまうということもあったりします。
婚活などで影響が出やすいのはこのあたりでしょうか?
そのときに「私って魅力がないんだわ」って誤解をしてしまい、
自信を無くてしまう方って多いのですが
それはあなたの魅力が足りなかったわけではなくて
単に「距離をいきなり縮め過ぎて、相手がビックリしちゃっただけ」 ということも、けっこう多かったりするんですよ。
*
とはいえ、じゃあ、心の距離が遠いほうがいいのか?というと、そうでもなくて
心に距離があるとお互いの気持ちが伝わりにくく、すれ違いやすくなるうえ、 寂しさを感じやすくなるので、
パートナーに「私のこと、本当に愛してる?」「寂しい」 なんて、訴えられちゃったり、
浮気問題が出て来てしまう、なんてことも起きたりします。
また婚活など出会いの場でも、 相手に距離のある対応をしてしまうことで、
相手側に「きっと私に興味がないんだろうな~」と誤解させてしまい、
可能性を潰してしまったり、距離を詰めていくことが出来ずに平行線のままフェードアウトして終わってしまう、 なんてことも起きやすくなるんですね。
*
こんな風に、心の距離って近すぎても苦しいのですが、
遠すぎても、うまく行きにくかったりするんです。
そして、お互いに感じている心の距離感は違います。
ですから、人といい関係を築きたい時には
自分の持っている距離感だけで、相手と関わったり、判断するのではなく
相手のことを気遣いつつ、自分の気持ちも大切にしながら(ここポイント)
「お互いに心地よい距離感」を作っていくことが、とって重要になってくるんですね。
そのためには、お互いを大切にする コミュニケーションがとても重要なんです!
二人をつなぐ架け橋は「コミュニケーション」
「もうすこし、近づきたいんだけどあなたはどう?」
「ここまで近づいたら、あなたはどんな感じがする?しんどくない??」
「私は、寂しいなって感じているんだけど、あなたはどう??」
そんな風に自分の気持ちを伝えてみたり、
相手の気持ちを聞いてみたり、反応から学んだりしながら
2人にとって、心地いい距離感を作ってみましょう。
(ちなみに、私たちの心は常に変化していますからね、
慣れ親しんだ関係でも、メンテナンスをしてあげるといいと思いますよ♪)
最後に、ちょっとしたコツもお伝えしますね!
自分が、心の距離が近いほうだなぁと思われた方は
「私は私、あなたはあなた」といった、境界線を意識してみるといいかもしれません。
また、相手の心の準備が出来るまで待つ、といった 忍耐力も必要になってくるかもしれないな、とか
頭の片隅に「自分には、いい距離感」でも、
相手にとっては「ちょっと辛い距離」であるかもしれないから気をつけよう。
とあらかじめ心構えを作っておくと、
急に距離を詰め過ぎる失敗は回避しやすくなります。
また、距離が遠いほうだなぁと思われた方は、
恥ずかしさ、だったり、遠慮、自己嫌悪や、人に対す怖れなど、
なにかしら、人に近づいていけない理由があると思うんですね。
2人の距離を縮めるためには その怖れを超えて、一歩近づく勇気が必要になってきます。
実はこの「怖れ」を乗り越えると
いままでの距離感では感じることが出来なかった親密感や
繋がる喜びを感じることが出来たりするんですね~。
ですから出来るときには、ちょこっと心を開いて
「相手を入れてあげようかな?」って思ってみていただけたらと思います!
怖れを見るのではなく、相手を見るという意識を養うことも、
抜け道になる事が多かったりしますからね。
また、自分の作っている距離が
相手に 寂しさや不安を与えてしまっているかもしれないな~、ということは
ちゃんと理解しておくと、相手のフォローもしやすくなりますよ!
対人関係、というのは、客観的な目線もとても大切なので
信頼できるお友達に相談して、意見をもらうというのも方法の一つです。
私たちカウンセラーも、どうぞお気軽にお使いくださいね♪
あなたが、大切な人と居心地の良い関係になる参考になれば幸いです。
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