いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。
今日は、カウンセリングでも良くお伝えする、
「ひとり相撲を手放してみる」という視点について書いてみたいと思います。
私自身もよくやっちゃうので
自戒を込めて、書いてみようと思うのですが^^;
恋愛や、対人関係において
不安や怖れ、迷いがあるときって、
「対人」のように思えるけれど、
自分の内面と争っているなぁ~・・って感じるときってありませんか?
ようするに「ひとり相撲」をとっているような感じ。
今回はその一例をご紹介したいと思います。
*
実は私たちって、実は同じ出来事に遭遇しても、
ひとそれぞれ「受け取り方」って違うんですよね。
たとえば、こんなお話があるとしましょう。
前から気になっていたお友だちのAくんに
Bちゃんが、映画のお誘いメールをしました。
ドキドキしながら、お返事を待っていると
Aくんから、こんなお返事が来ました。
「今週末は友達との予定があるから、ごめんね。来週でもいいかな?」
さてさて、このときBちゃんは
どんな風に感情が動くと思いますか?
あなたがBちゃんだったとしたら
どんなふうに彼の言葉を受け取るでしょう?
実はここで、その人の心の癖が出てくるんですね。
たとえば、
「今週末はお友達との予定があるから、ごめんね。」
というところにフォーカスして、
「断られた・・ショック!!
どうせ私のことなんて、友だちの次としか考えてないんだ。こりゃ、脈なしかな・・」
って感じ、落ち込んじゃう人もいるかもしれませんね。
でもね、世の中には同じ言葉を聞いていても
「来週でもいい?」というところにフォーカスして
「やった~!OKもらった!
忙しいのにわざわざ時間作ってくれるだなんて
もしかしたら、私に気があるかも〜♪むふふ」
って感じて、喜ぶ人もいるんです。
他にも
「先約がある友達って、まさか、女友達?!
もしかして、彼女!?」
って疑って、どーーーんと落ち込み、
「もう、諦めたほうがいいよね」
って自己完結させちゃう人もいるかもしれませんし、
さらに「私って、いつもいつもそうなんだ・・」って
「モテない自分像」を強化していくことだって、出来ちゃうわけです。
*
Aくんの心境は、
本人に聞いてみないと分からないのですが、
私たちはこんな風に、
勝手に、物事を(ある意味)自分の都合よく捉え
不安になったり、落ち込んだり「ひとり相撲」をしてしまうことって、多いみたいなんですよね。
もちろん悪気があるわけでは無いのですけどね!
私たちは、
受け取り方や感じ方を「自分で」選択しています。
そして、私たちは、受け取ったものに対して
感じたことを軸に行動に移していくので、
今の現実が「自分の感じたとおり」になっていきやすくなります。
つまり、ポジティブな捉え方ができれば、
ポジティブな結果が引き寄せられやすく、
ネガティブな捉え方ばかりをしていると、
そうなりやすいわけですね。
ですので、物事をどう捉えるか?や、
自分の中の感じ方を変えていくことが出来ると、
現実が変化していきやすいんです。が・・
私たちは、普段自動的に、
自分の心の癖に従って、物事を受け取り、反応(感じて)いるので
そこに違和感がある、とか
そうとも限らない、という視点って
なかなか入りにくいんです。
まるで、自分が感じていることが、
本当のことのように思えてしまうものなんですね~。
もちろん、うまくいっている場合はいいんですが
なんだか、うまくいってないなぁと思う場合は、
ちょっと、心の癖を見つめ直してあげましょう。
そのために大切なのは、まず、気づくこと。
日常に起こった、些細なことでかまいませんから、
そこに自分の「思い込み」が眠っていないか、チェックしてみましょう。
なかなか自分では、気が付かないものでもありますからね、
そんなときには、信頼できる人から
客観的な意見を聞いてみるといいかもしれません。
(人を鏡として使う、って感じでしょうか。
もちろん、あなたが信頼できる人を選んでくださいね~!!)
たとえば、先ほどの例であれば、
「今週はごめんね、と断られたこと=自分に気がない」
とは言い切れないと思うんですね。
もちろん、そうでない、とも言い切れないのですが、
そうであると決めつけるのは、ちょっと適切ではないと思うんです。
そこで落ち込んで、自信を無くして、
もう諦めよう・・というところまで進んでしまうとしたら・・
ちょっと、いき過ぎかもしれませんよね。
それは分かっているんだけど、
そう感じちゃう、とするならば。
もしかすると、自分の中に
そう感じさせてしまう、心の癖があるのかもしれません。
たとえば・・・
「大切な人との予定は、他の人の予定より優先すべき」
なんて思い込みが眠っていて、
それが原因で、そう感じさせているのかもしれませんし、
「私は、女性として劣っている」
という思い込みから、かもしれません。
もしそうだったとしたら、
「私はそう感じちゃうけど、そうとも限らないよね」と
現実の捉え方を、適切なものに捉えなおしていくことと同時に、
思い込みや誤解、心の癖に気づき、すこしづつ手放していけると良いと思うんですね。
(あ、ここまで読んで、 自分を責めそうになった人が、たくさんいそうな気がするのですが
責めなくて、ぜんぜんOKですからね~。そういうものです!
コーヒーでも飲みながら、ゆったりとした気持ちで振り返ってみましょう)
心の癖は、長年、しみついていますからね。
カンタンには手放せないと思うんです。
「手放せたらいいよね」ぐらいで構わないと
私は、思っているんですよー。
でも、「そういう心の癖が自分にあるんだな」って
気づくことが出来るだけで、ぜんぜん違います。
あと、聞ける間柄であれば、
「私はこう思ったんだけど、あなたはどう思った?」って
相手に確認しちゃうのも、ひとつの手ですよ。
ひとり相撲から抜け出すためには、
コミュニケーションを取ることも、大切な一つの方法ですからね。
ぜひぜひ、やってみてくださいね♪
参考になれば、幸いです。