社会に出て働き収入を得ることと、家庭に関わり守っていくこと。
男性女性問わず、仕事と家庭の両立に悩んでいらっしゃる方は少なくないようです。
また「子供を望むのであれば、キャリアを諦めなければならないのではないか」と悩み、欲しい気持ちはあっても踏み切れなかったり
朝から晩まで仕事に没頭するあまり、家族との時間がほとんど取れず、不満の声が上がっている。
「あちらを立てれば、こちらが立たず」そんな状況でお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
でも、世の中には
なんだかんだ上手にやりくりをして、仕事も家庭も楽しく両立している、そんな方もいらっしゃる様子。
もちろん、ひとぞれぞれ置かれた立場や状況が違うとは思いますので、一概には言えないと思うのですが「心持ちの面」も大きく影響を与えているようです。
今日は「心理の面」から、仕事と家庭を両立するヒントをご紹介したいと思います。
仕事と家庭の両立を難しいと感じる心理のひとつは「完璧主義」
さて、仕事と家庭の両立に悩まれている方の中には、こんな心理があることが少なくありません。
「なんでも完璧にしなきゃいけない」
仕事も、家庭も、手を抜くことなく、完璧にやりたい。
完璧にやれなければ意味がない、自分がやらなければ意味がない、そんな完璧主義の傾向です。
もちろん、できることはしてあげたいという思いは、けして悪いものではありませんね。
ですが、完璧主義の傾向があると「どちらも完璧にこなさなければダメだ。意味がない」と感じやすくなります。
すると、いくら家族のため仕事のために身を粉にして頑張ったとしても、少しでも出来ていないこと、やってあげられなかったことが出てくると、自分を責めてしまったりします。
たとえば、あなたにお子さんがいらっしゃり、仕事が忙しすぎて、子供の話をゆっくり聞いてあげられていないなと感じていたとしましょう。
誰だって人間ですから、疲れて余裕がないこともあります。
いくら愛情があっても、手が回らないことだってありますよね。
そんな忙しい中でやれていることも多いと思うのです。
でも、完璧な親でいなければならないという思いがあると、すこしでもやってあげられていないことがあると「自分は、親として、十分にやってあげられていない」と、自分を責めて追い込んでしまったりします。
また、家族の都合で急に仕事を休まなければいけなくなった。こういう事態もありますよね。
こんなときに、仕事なんだから完璧であらねばならないという思いが強すぎると、いくら職場の人に理解があったとしても「負担をかけて申し訳ない。きっと、みんなも迷惑がっているだろう」なんて、自分を責めてしまうと思うのです。
そして、私たちは自分を責めていると「もう、これ以上は甘えられない」という気持ちもでてくるので、ひとりで仕事や家事の負担を抱え込んで潰れてしまったり、
あまりの申し訳なさから「仕事があるのだから、家族のことまで構っていられるわけがないだろう!」と家族を責めてしまったり、
「育児に対して、もっともっと職場が理解を示すべきだ!」など、職場に怒りの矛先が向いてしまう・・その結果、どちらも持ちきれなくなってしまう、こういうことも起きやすくなるようです。
完璧主義はあなたの愛。本当に伝えたい人に愛を伝えるためにも完璧主義は緩めていけるといいですね
もしもあなたが、この状態に陥っているとしたら。
あなたはとても愛情深く、誰1人として悲しい思いをしてほしくないし、
寂しい思いをしてほしくないなと思う、心優しい方なのだと思います。
そんなあなただからこそ、自分へのプレッシャーで潰れてしまうのは
あなたの周りの人は誰1人として望んでいないことだと思うのです。
あなたの愛を、本当の意味で大切にするために、「完璧主義」を少し緩め、「あなたが出来ることで、大切な人を大事にしていこう」という方向に意識を向けてみるといいかもしれませんね。
完璧を目指してしまうと、いくら頑張っていても、周囲から理解を得られていたとしても「不十分だ」と感じやすくなります。
「あれもできてない」「これもできていない」という思いばかりにとらわれて、「両立するために、どうしていこうか?」という前向きな発想が浮かびにくくなってしまいます。
そして、自分を責めている分だけ、自分が抱えきれない分を情けないと感じ「人に任せる・頼む」ということも、できなくなってしまいますからね。
たとえば、できるだけ負担を減らすために、何ができるか情報収集してみる。
完璧ではないかもしれないけれど、自分なりに注いでいる愛情をちゃんと認めてあげる。
そして、すべてを自分ひとりでなんとかしようとするのではなく、あなたをに力を貸そうとしてくれている人の力を借りてみましょう。
自分の中だけで結論を出さずに、家族や職場に、状況や今の気持ちを打ち明けたり、相談をして、両立するためにどうしていったらいいか一緒に考えてもらいましょう。
大切な人を守るために、自分が大切にしたいことを大切にするために、誰かの力を借りることは恥ずかしいことでも、情けないことでもありませんし、あなたを大切に思う人は、あなたが大切にしたいことも同じぐらい、協力してあげたいと思っていると思いますよ。
周りへの愛が深いあなたほど、あなたの力になりたいと思ってくれている人の愛も受け取っていけるといいですね。
毎日を頑張るあなたの参考になれば幸いです。