自分の気持ちを、素直に伝えること。
人の気持ちに、耳を傾けること。
恋愛だけでなく、この社会で
人とともに幸せに生きていくうえで
「コミュニケーション」って、とても大切な要素ですよね。
そんなことは「頭」では分かっているけれど、いざ、人前に出ると「言葉が出てこない」
目の前の人は、きっと自分の言葉に耳を傾けてくれるだろう、と
「頭では」分かっているのに、頭が真っ白になってしまう。
または、気持ちとは裏腹な言葉ばかりが出てきてしまう。
こんなとき、心は
いったいどういうことが起きているのでしょう?
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。
今日は「どうせ言ったってわかってくれないでしょ」&
「黙ってしまう」コミュニケーションについて、ちょっと書いてみたいと思います。
ですが一番最初にお伝えしたいことは
「それはあなたがダメなんだよ」とこの記事でお伝えしたいわけじゃないということです。
きっとこの記事にたどり着いてくださったということは
周りの人と素直なコミュニケーションを取りたいという意欲がある方だと思うのですね。
正直、この状態から抜け出していくためには、
この「あなたの意欲」というものが必要不可欠!
あなたはその、最大のハードルをすでに越えているということなのですね。
そしてもしあなたが「身近な大切な人の理解のために」読んでいらっしゃるとしたら。
ご自身を責めるのではなく、あなたが大切な人に対して向けている愛情を再確認し、
あくまで一例として、使っていただけたらなーと思います^^
拗ねた気持ちの裏側に潜む本音は
コミュニケーションが大事、とか
自分の気持ちを分かってもらうためには
「きちんと言葉にする」ことが大切、とか分かってはいても・・
「どうせ、私の話なんて分かってもらえないし」
そんな「すねた気持ち」が暴走し言葉が上手く出てこない・・・。
こういった経験をされた方って、少なくないと思うのですよ。
実は私もね、持っていたパターンだったりします。
正直、昔はもっともっと酷かったです^^;
でも、だからといって「私の気持ちをちゃんと察してくださいよ」スタンスでは
大人の対人関係は、なかなかうまくいかないのも、現実。
恋愛や職場なんかは、もろに影響がでやすいと思うのです。
いらない誤解もされやすいですしね。
ではでは、こういうとき
どういう視点で「自分の心」を見てあげると良いのでしょうか??
拗ねている本当の相手は「今、目の前にいる相手」ではない。
実は、目の前の人が、いろんな人に代わっても
相手が、どんな風に接してくれたとしても、
このパターンを持っているときって、最終的に同じことが起きちゃうことが多かったりします。
なんだよ、結局わかってくれないんじゃん。
私のこと大事だって思ってないんでしょ。
もういいよ、面倒臭い。
仲が良かった恋人だろうが、
お世話になった上司だろうが、
親友だよね!なんてなんでも話せた友人だろうが
最終的に、ここに辿り着く。
それはなぜか。
実は私たちは「心が傷ついちゃってる状態」だと、
「かつて、自分の気持ちを聞いてくれなかった人」に対して感じた感情を、目の前の人を使って再現する」
という心理を持っているから、なんですね。
*
たとえば、まだまだ精神的にも
身体的にも未熟だった子供のころに
自分の気持ちに寄り添ってもらえなかった、と感じたり
自分の気持ちを話せなかった事情があったりすると
そのショックや悲しみや怒りを心の奥に沈めて「なかったこと」にしようとします。
誰も責めたくない。大切な人を守りたい。
そんな優しい子ほど、自分の負の感情を飲み込んでしまったりするんですね。
そうするとですね。
感情は見ないフリをしていても、なくなっていかないので、
その経験に近いことが起きたときや、人をもう一度信頼しようとしたときに「あのときの自分の痛みや悲しみ」が出てきちゃうんです。
つまり
「どうせ、分かってもらえない」と感じるようなシュチュエーションに入った瞬間、
スイッチが入り「自分の心や感覚が≪あのときの自分≫に戻っちゃう」わけですね。
目の前の人を使って再体験していませんか?
ようするに「今目の前にいる人に感じていること」に
「過去の自分が抑圧している感情が、上乗せ」されちゃうわけです。
あえて、抱え込んだ感情の処理のために
相手をイラつかせるような行動をしてしまうことすらあったりします。
これを心理学では「再体験」というのですね。
ですから、こういった場合
黙る、察しなさいよオーラを出す、
怒りが爆発する、すねまくる、
笑ってやり過ごし、裏で泣く・・パターンはいろいろあれど、
「ああ~~私、子供みたいなことやってるな」って自覚がある方、多いんじゃないでしょうか?
(私も思ってましたよーーー)
人によっては、
冷静な大人な自分と、聞き分けのない子供の自分が同居している
そんな感覚を感じる方も、多いかもしれませんね。
周りの人としては、
まさかあなたの心の中で、そんなことが起きているだなんて思いもしないです。
ですが、あなたのことが大切であればあるほど、
「あなたもどうせ、分かってくれないでしょ」と言う態度をとられると、自分を責められているように感じます。
無力感や、罪悪感を感じちゃうんですよね><
ああ~~、俺の接し方が悪かったのかな?って。
優しい男性だと「困らせるぐらいなら、近づかないほうがいいのかもしれない」って、離れていっちゃう方も、多かったりします。
それって、すごく悲しい「すれ違いだな」って私は思うんですね。
だって、本当は
「素直な気持ちで相手と接したい・仲良くなりたい」と思うからこそ、葛藤し
あなたは、この記事を読んでくださっているのだと思いますし、
このパターンをお持ちの方は、
分かってもらえなかった悲しみを知っている分、受容力のある心優しい方が多い。
(そもそも、優しい方でなければ、この状態にはなってない、というのが正確かも)
人一倍、人の幸せを願っている
「心優しきがんばり屋さん」のあなただからこそ、この現状が辛いわけです。
目の前の人を、ちゃんと見る。シンプルだけど大事なこと。
ですからね。
もしあなたが、このパターンを手放して
大切な人とより親密で、風通しの良い関係性を築きたい!と思うのであれば
自分をいじめたり、責めるのをやめること。
そしてね。
過去の痛みに乗っ取られないよう、自分をサポートしていくことかなと思います。
この場合、相手を変えようとしても
自分が変わらない限り「必ず、最終的に同じ場所に行きます」
すごく悲しいことなんだけれどね。
だからね。
自分さえ心を開けば
きっと、うまくいくって分かっているけれど、できない。
やりたくない。
まずはこの「やりたくない」の裏側にある
「取り残されちゃっている私の気持ち」に気づいてあげること。
そして本当は人を信頼したい気持ちを信じてあげること。
本当に口にしたい言葉を、あなた自身が聞いてあげること。
ここからスタートすると良いと思いますよ。
「あのときの代わりを、求めているのかもしれないな」
「それだけ、悲しかったのかもしれないな」
いっぱいいっぱい、自分に優しい声をかけてあげてみてくださいね。
きっとあなたは、このプロセスを乗り越えて
本当の信頼というものを手にすることができる人。
自分の気持ちにしっかりと、寄り添って励ましてあげましょうね。
*
カウンセリングでは、お話をお伺いしたり、
心理分析などを交えまして、このプロセスをサポートさせていただきますよ~。
また、必要に応じて、
誰でも持っている心の仕組みを使って癒しを促す心理セラピーなるものも、ご提供しております。
「カウンセリングのあと、ずっとあった重たい気持ちがなくなっていました!」
「無理をしなくても、自然と人に話しかけれてた自分にビックリしました!」
なんていう、嬉しいご報告もいただいておりますのでね
根本から、取り組んでいきたいな~と思われる方は、良かったらお試しいただけたらと思います!
最後に。
人とのコミュニケーションに悩んだ方ほど
その痛みを乗り越えられた時、人の心を繊細に扱うことができようになります。
かつてのあなたのような人の、心の声を汲み取ってあげることができるようになります。
きっときっと、この記事をここまで読んでくださったあなたなら
次は、いつもとちょっと違う行動が取れるはず^^
別に目の前の人は、私の言葉に耳を傾けようとしてくれているかもしれません。
あなたにはそれだけの価値があるということを信じてみてくださいね。
そしてね、コミュニケーションは、練習あるのみ♪
良かったらカウンセリングでも練習していきましょうね。
私も、心優しきがんばり屋さんなあなたのお役に立てたら嬉しいです。
参考になれば幸いです。
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また、月に一回東京地区にも出張カウンセリングを行っております。