◎服部希美のカウンセリングを受けるには >>

「お盆休みに、実家に帰るのが憂鬱です」という優しいあなたへ

お盆、正月。

お休みは嬉しいんだけど、
実家に顔を出すのが、なんだか、憂鬱になってしまう。

だって、

「最近、どうしているの?」
「仕事は、順調なの?」
「で、結婚はまだなの?」
「そろそろ、子どもは出来たの?」

久しぶりに顔を合わせる、身内からの質問攻撃に
大ダメージを喰らってしまうから><

もちろん、心配から言ってくれてるのも分かっているし、
何も言われないのも、なんだかモヤモヤすると思うけど。

「いい報告が出来るなら、自分からしているし!><」と心の中で、嘆いてみたり。

「私の問題なんだから、ほっといてよ!」なんて反論しても、場の空気が悪くなるだけだし。

「まぁ、そのうちね」ってスルーしてみても、
場は保たれても、自分のダメージは減りはしないわけで・・

この、「やりきれない気持ち」はどうしたらいいんだろう?

こんなときって、ありませんか?

目次

実家に顔を出すのが憂鬱。その裏側にある「親の期待に応えたい」優しい気持ち

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。

お盆や、お正月。 親元を離れて過ごされている方の中には、
実家に顔を出される方も多いのではないでしょうか??

もちろん、楽しい気持ちで帰郷される方も多いと思うんですけどね。

両親との葛藤、というのは
誰しも大なり小なり持ち続けるもの、と言われていますし、
どうしても距離が近いので、

「こんなところが嫌だなぁ」「しんどいなぁ」って思うことって、たくさんあると思うのですが。

この憂鬱な気持ちの中には・・・
「親の期待に答えられなくて、ごめんね><」 という、
親の期待に応えなくてはいけない、という心のパターンが、あなたの中にあることが多いのですね。

私たちは子ども時代、親に愛してもらいたくて、喜んでもらいたくて、
「親の望むいい子」になろうとしてしまうことってあるんですよね。

その延長で、あなたが

「親が望むように、結婚してあげなきゃいけないのになぁ」
「親が期待するように、孫を作ってあげなきゃいけないのになぁ」

って感じていたとすると、どうでしょう?

親は、そんなつもりで言ってない場合でも、

「最近、どうしているの?」
「仕事は、順調なの?」
「で、結婚はまだなの?」
「そろそろ、子どもは出来たの?」

という言葉を聞くだけで、期待されているように感じて、
ものすごくプレッシャーになってしまったりしますし、

その期待に応えられないことで、
罪悪感を感じて、憂鬱になってしまったりすると思うのですよね。

KAZ96_arakawa-thumb-815xauto-18293

親から期待されること、頼られることは、基本子供にとっても嬉しいもの。

本当に期待されているのか、されていないのかはおいておいて。

期待されてるって感じるのは、シンドイよね・・って
思われる方も多いと思うんですが、

子供のころの私たちって、実は
「親に期待される」ことが、嬉しかったりもするみたいなんですよねー。

ここがすごくポイントで。

価値を見てもらっていることを感じたり、
大好きで笑顔でいて欲しい親に対して、お役にたてている喜びを感じたりして、
自分の存在意義にもなったりするのです。

私も、大好きな人の力になれている!
これは大人の私たちも喜びとして感じますよね。

とはいえ、です。

だんだんと成長してくると、
「親の期待」と「自分の生き方」の方向性が合わなくなる事が多いんですよね。

「親を見捨てるか、自分の幸せを選ぶか。」

そこで葛藤がでてくるのだけれど・・
よくよく考えるとね
自分の幸せを選ぶことと、親を見捨てることはイコールではないわけです^^;

自分の人生を、自分で決める。

そういうプロセスを経て、
両親とは、今度は「大人の関係」としていい関係を築いていくことができるわけですね。

でも、ここで、
親を愛するために「親の期待に添う」ことばかりを考えて
自分の人生を選択してしまうと、

なんだか、窮屈に感じてしまったり、
生きている実感が薄くなってしまったり、

被害者意識を感じやすく、不平不満を感じやすくなったり。
誰かに決めてもらわないと不安(自分の意志で決められない)なんて状態になったり、

無意識に、
次の世代にも、同じことを要求してしまったりすることがあるんです。

親を愛する手段は、期待に応えるばかりじゃない!

・・・・親を愛する手段って、
「自分を犠牲にして、親の期待通りに生きる」ことだけではないと思うんです。

大人になったあなただから出来る、
そして、ご両親のことをそこまで大切に思ってきた
優しいあなただからこそできる「愛し方」があるのではないか、と私は思うのです。

そのためには、まず自分が楽になって。
ちゃんと「幸せになる」ということが大切なんですよね。

親からの期待を感じて、しんどい場合は・・・

「親の期待に応える」生き方
から、
「自分の意思で生きる」生き方へとシフトチェンジするぞ!って、「自分が決める!!!」

ここがとっても重要です。

反発なんてしなくていいんですよ。
ただ、あなたの心の中で粛々と「決める」

それだけで、いいんです。

「私は、私の幸せを選ぶ」と心が決まってくれば、

周囲の意見は一意見、として軽く受け答えられたり、
距離を上手に取れたりするようになってきます。

相手にも覚悟が伝わるので、
何も言われなくなる、ということもあったりしますよ。

期待に応えることばかり考えてきて、自分の気持ちがわからなくなっちゃっている人も多い

とはいえ、期待に応える心理パターンがある方は、

「相手の気持ちに従う」ことばかりで、
「自分の気持ち」を置いてきぼりになっている場合が多くて

たとえ周りが、「あなたの好きに、生きていいよ」って言ってくれたって、
自分の欲しいものや、幸せが分からなくなっちゃってたりする場合もあったりします><

DSC_0027-600x401

そんなときには、ちょっと練習として、

自分が「好きなもの」「興味のあるもの」「ワクワクするもの」に
たくさんたくさん触れて、心を動かしていきましょうね。

自分の内面にあるものや、不安や焦りをみるのではなく、外へ意識を向け
「楽しもう!」という意欲を持ってみてください。

また、自分に自信がなかったり、
「過干渉な親」であった場合、

「自分の意見で行動する」ことに対して、
心理的抵抗が強く出てくることも多いです。

とくに、「親の気持ち」「自分の気持ち」がくっついて同化している
「癒着状態」を手放して、「自立する」ことって、とっても大変なんですよね。

何度も何度も、心の中で
「私は、私の幸せを選択する!」と決めることが必要になってきます。

癒着を手放す時って、罪悪感がでやすいので、

ひとりで取り組むのが辛いときには、
誰かに応援してもらったり、
あなたの周りで、楽に幸せそうに過ごしていらっしゃる方に
影響力をもらったり、経験談をきいてみるといいかもしれませんよ。

自分以外の親子関係の話を聞くと、
「・・・え?それでいいの?」って思う発見、けっこうありますから。

行き詰った時には、カウンリングもお使いくださいね。
参考になれば、幸いです。

  • URLをコピーしました!
目次