いっしょにいるお友だちや仲間が
人から誉められているのを見ると、 なんだか、モヤモヤしてしまう。
別に、私のことを悪く言っているわけじゃないのに、って
頭では分かっているけれど、気分はドンドン急降下。
そーこうしているうちに
「どーせ、私はダメですよっ」
「どーせ、あの人の方がステキなんでしょ~」
って拗ね拗ねモードに突入しちゃう。
こういうことって、ありませんか???
とはいえ、いざ自分が人から褒められると
なんだか居心地が悪くなる。
いやいやいや・・そんなにいいふうに見られても怖いわ・・みたいな抵抗感が出てくる。
認めてもらいたいという思いがあるくせに
いざ、認めてもらえる場面になると尻込みをしちゃう。
成功しそうになると自ら壊してしまったり、
幸せになれそうな道をわざと外してしまう、そんな心理を紐解きます。
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。
今日は自己肯定の心理から。
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認められたいと言う気持ちは誰でも持っているのですが
自尊心(自分の存在に対して、敬意を持つこと)が足りていないと
外から誉めてもらうことで心の不安を払拭しようとする心の動きが働きます。
たとえば、
人から認められてこそ意味がある。
成功しなきゃ、何にも意味がない。
そんなふうに感じることが多くなったり
他の人が誉められたり、先に昇進したり
結婚が決まった!なんてときに
自分はあの人よりも劣っている
と感じてしまうことが多くなったりします。
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でもでも、不思議ですよね。
「外からの賞賛が欲しい」と思っているならば
人から誉められた時、もっともっと嬉しいと感じても良さそうじゃないですか?
たしかにね、誉められると嬉しくて仕方がない!という方もいらっしゃると思います。
でもね、人のことが羨ましいと強く嫉妬しちゃった人ほどね
「人が誉められると、自分が凹む」この心理があると実は、
「自分が誉められるようなことを、あえて回避したくなる」
という心理も働くことも、多いんです。
今度は私が妬まれるのではないか?という恐れ
なぜかといいますと、
「私がかつて思ったように、
周りの人も私のことを、そう思うに違いない」
という、投影の心理が働くからです。
たとえば、あなたのお友達が
彼氏ができてウッキウキで自分に報告をしにきた。
そのとき、あなたは「なによ、自慢しちゃって」って
すごく嫌な感情を感じたとしましょうね。
心の中は、くろーーーーーーーーい気持ちでいっぱい。
もう、お友達の縁を切ってやろうかしら!ぐらいに感じちゃったとしましょう。
それはそれでね、自分の傷が疼いちゃったということなので
あなたが悪いわけではないのですが、
今度、自分が成功者側に立った時、
周りの人から同じ気持ちで見られるのではないか?と怖れを感じるわけです。
あなたはいいよねー。
なによ、自慢しちゃって。
私のこと、馬鹿にしてる?
本当のところ、相手はどう感じているかは、相手次第ではあるのですが
責められる怖れを感じて、成功や幸せを受け取ることが怖くなっちゃうんですね。
ですから、
こういう心理をお持ちの方って
人から認められ始めると、
(比較がある心理的には「勝っている」という状態ですね)
人は私を見て、おもしろくないと感じているのではないか?
なんだよ、大したことないじゃんって思われるんじゃないか?
自分が人と比べながら、
負けないように、と追っかけてきたように
いずれ自分も、打ち負かされてしまうのではないか?
そんな怖れを抱いてしまい
自ら引いてしまうことも多かったりするんですね。
そして
だったら、敢えてダメダメな私でいよう。
羨ましいなって思うぐらいが、丁度いい。
そんな思いから
手に入れられるはずの人望や成功を、敢えてつかまない。
という方もいらっしゃったりするんですよ~。
自覚がない方も多いですけどね。
成功しそうになると失敗する、とか
現実的な行動にも表れてくることも・・。
こういう心理を心理学では「権威との葛藤」といいます。
権威との葛藤を手放す方法
この、権威との葛藤を手放し
互いに認め合い、分かち合い、
成長しあえる関係性を築くためには
「権威を、ち~ゃんと受け取り」
「周りに感謝する」
ことがポイントなのですが、
抵抗が出て来ちゃうことが多いんです。
そんなときにはまず、
「貢献」や「分かち合い」を意識してみましょう!
もしあなたが、今以上に
周りから認めてもらえたり、成功を手に出来たり、
より豊かで、喜びにあふれる日々を過ごすことが出来たとしたら。
誰に、何をあげることが出来ますか?
誰といっしょに、喜びを分かち合いたいですか?
もし「私のことだわー」って思われた方は、
ちょっと自分に質問してみてくださいね!
参考になれば幸いです♪