たとえば、カウンセリングの現場では
「一緒に趣味を楽しめるお友達」や、「趣味を理解してくれるパートナーが欲しい!」
そんなご相談をお受けしたりします。
自分が好きだなぁと感じる人と、一緒に過ごす。
気の合う人と、居心地の良い時間を過ごす。
お友達にしても、恋人にしても
自分が自分らしくいられて、居心地の良い関係を築く、というのも
「好きなことをして生きる」ことに繋がりますよね。
そんなとき、私たちカウンセラーは、
「すこし、自己開示をしてみませんか?」とご提案することがあります。
自己開示というのは
「私はこういう人ですよ」というのを、
まわりの人たちに見せてあげることを言います。
私たちって、
まず相手が心を開いてくれたら、自分も開いていいよって
思ってしまいがちなんですが、相手も同じようなことを思っていると、
お互いが探り合いになって、なかなか距離が縮まらなかったりするんですよね。
そんなときには、
まずは「自分から自分の情報を開示」することで
相手はあなたのことを理解しやすくなり、安心感を感じやすくなります。
そして、安心感を感じた分、あなたに対して
相手が心を開きやすかったりするんです♪
また、心理学では「返報性(へんぽうせい)」という
心の作用があると言われています。
自分が情報を開示した分、
相手からも同じぐらいの情報を得やすい、と言われているんですね。
ですから「私は、これが好き♪」という情報などを
先に自分が開示して周りに知ってもらうといいのですが
「自分の好き」にたいして遠慮がちな方が、とっても多かったりするんですよね。
自分の好き、を伝えることってワガママなんじゃないかな~?とか。
「この年になって」とか。「男なのに(女なのに)」とか。
「こんなことを好きだって感じているなんて、私っておかしいでしょ?」とか。
「私がこんな事が好きだってあの人にバレたらきっと、嫌われるだろうな~・・・」なんて思って
自分の好きを隠そうとしたり、なかったことにしちゃったり。
「これならまわりに受け入れてもらえるだろう」と、
本当に好きなことではなく、認めてもらえそうな「好き」を用意してしまったり。
これって、良くある事だと思うんです。
*
例えば婚活パーティの席で。
実はアニメやゲームが大好きなのに
趣味は「お茶とお華です♪」とか言っちゃったとしましょう
本当に、お茶やお華にも興味があればいいと思うんです。
優先順位が低くても、好きであれば問題ないと思うのですが、
でも「お茶やお華っていっておけば、
こんな私でも気に入ってくれる人がいるかも?」なんて思って、
ついつい、興味もないのに言っちゃったとすると。
たとえこの状態で、彼があなたを気に入ってくれてお付き合いが始まったとしても。
彼の前で「自分らしく」いることって、・・・ちょっと難しいのかもしれませんね。
お付き合いが始まってから、お茶とお華を猛勉強して!
それなりにお作法が出来るようになったとしても。
私は彼をだましている、という気持ちになりやすいですし
「本当の私の趣味を知られたら、嫌われてしまうだろう><」と感じて隠している分、
たとえ彼が「別にどんな事が好きでも、あなたの価値は変わらないよ」
って思ってくれていたとしても。
相手の愛情を疑ってしまい、
受け取れなくなってしまったりするんですね。
また、本当にゲームが好きで、
自分にピッタリ合う男性が貴方の前に現れたとしても、
あなたが「女性がゲームが好きだとか絶対受けいれてもらえないだろう」と思い、
「私、お茶とお華が趣味です」って言っちゃったとしたら
彼は「そっか~。僕とは趣味が合わないな~残念。」
ってチャンスを逃しちゃったりすることもあると思うんです。
(因みに私は、サクラ草が大好きです!)
婚活パーティでご説明しましたが
これって日常でも起きやすいことなんですよね。
お友達や職場の対人関係でも
自分のことを隠せば隠しただけ、
周りの人の愛情を受け取れなくもなっていきますし、
周りの人も、あなたのことが分かりにくくなっていき、
愛しにくくなっちゃうんです。
また、私たちは、自己重要性と言って
誰かのお役に立ちたいという心理を持っています。
あなたを大切に思う人は、
あなたを喜ばせてあげたい!と思っているんですよ
あなたも、
「あなたの大切な人の心からの笑顔がみたい」と思いませんか?
ですから「私はこれが好き」ということを、
ちゃんとまわりに伝えてあげるといいんですね。
もしあなたが
「気が合うお友達が欲しいなぁ」と思っていたり、
「心許せるパートナーが欲しいな~」と思っていたら。
「すごく恥ずかしいんですけど
実は私、OOが好きなんですよね~。」
こんな伝え方でもOKです。
「誰かに認めてもらえるように作った」好きではなく。
「自分の感じる」好きを、伝えてみてくださいね
『どうして自分の好きにこだわるといいの?』
『自分に合った人が引き寄せられやすいから』
(続きます~)