たとえば、パートナーシップにおいて
こういった「やり方・考え方のぶつかり合い」があったとしましょう。
「日常は頑張って節約して、将来のために貯蓄をしたり、たまに豪華な旅行に行きたい」と思っている私と
「豪華な旅行や将来の貯蓄よりも、毎日、すこしでも我慢が少ない生活がしたい」と望んでいるパートナー。
この話は、都度都度、夫婦間で話し合いになるのだけれど
お互いの主張を言い合い、否定し合うだけで、平行線のまま終わってばかり。
正直、私からすると、パートナーの言いたいことは「その日さえ楽しければいい」と、安直に考えているだけのような気がする。無計画。
今の時代、先のことはどうなるか分からないのに、楽観的すぎるでしょ。
普通に考えて、私の意見の方が正しいのに、と腹が立ってしまう。
とはいえ、・・私が折れたら丸くおさまるのかな、とも思う日もあったりして。
でも、それはそれで、私が間違っていると認めるようで腹が立つし
私さえ我慢しておけばいいでしょ、も、いずれ限界がきちゃうだろう。
こういうときに、どう折り合いをつけていくのか?
悩ましかったりしますよね〜・・。
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。
今日は、パートナーシップをはじめ
職場の対人関係や、友人、家族との関係において
出てきやすい葛藤について、書いてみたいと思います。
*
さてさて〜。
ここからは、自戒も込めて書いていきたいと思うのですが
いくら大切なパートナー相手だったとしても
考え方や価値観、やり方が違ったりしますよね。
そういった、やり方や考え方、方向性が食い違ったとき
多くの場合「ふたりで話し合いをしましょう」となると思うのですけども
この「話し合い」がね・・、なんていうか、ちょっと難しくて^^;
まるで「尋問」のような「たくみな罠の仕掛け合い」のような
「駆け引き」のような「押し付け合い」のような状態になっちゃうことって、、、、ありません?!
あの手この手を使って、相手を自分の意見に納得させようとしたり、
正しさで争って、論破し、勝ち負けを決めようとしてしまったり、
はたまた、感情で押し切ろうとしてしまったり・・。
(はい!私、かつてやっちゃってました^^;胸が痛い!)
また、こんな方もいらっしゃるかも。
「はいはい、もう、好きにしたら?(怒)」
結果、自分もモヤモヤ・・相手もモヤモヤ・・みたいな。
*
で、ですね。
ここからが今日の記事のポイントなのですけども!
まずは、
たとえ、こういうぶつかり合いがある状態だとしても
あなたは、一生懸命、パートナーを愛そうとしているということ。
ちゃんと自覚、ありますか?というところなんですよね。
「・・・・いやいやいやいや〜〜〜、服部さん。私、そんな優しくないですよ!」
「私がゆずれない、頑固な性格だからダメなんです」
という、心優しき頑張り屋さんの声が、
はりきって全国から聞こえてきそうですけども!!
パートナーに、深い愛情があるから・・
あなたがとってもとっても優しい人だから、
折り合いがつけられなくて悩むということなんだと思うのです。
そして、実は、やり方とかではなくてね
私なりの愛情や思いが伝わらないのが、、、まるで自分の愛し方を否定されちゃったように感じて、辛いのではないでしょうか。
もちろんね、いっとき、はらわたが煮えくりかえり
「も〜う、やっていけないわ!」って感じちゃう日もあると思うのですよー。
いっぱい、愚痴も言うかもしれません。
でもねー、パートナーに愛情がなければ
うまくやっていきたいという意欲がなければ・・
「折り合いの付け方」に関してのこの記事を、ここまで読んでくださらないのではないでしょうか。
そんなあなたが、一番大事にしたい人と
愛し方で険悪になっているとしたら・・どれほど虚しく、悲しいことなのでしょう。
自分のことも、いっぱいいっぱい責めちゃうかもしれませんね。
私が、我慢しておけばいいだけなのに・・って。
*
でね、実は「やり方・考え方」の違いの折り合いをつけていくための最大のポイントは
「やり方・考え方」に焦点を合わせるのではなく、
自分の心の奥にある愛情、つまり「本音」をコミュニケーションすること、だったりするのですね。
たとえば、あなたが
「将来のために貯蓄をしたり、たまに豪華な旅行に行きたい」のは何故でしょうか。
自分ももちろんだけれど、パートナーにも、将来お金で困らないようにしてあげたい。
いっしょに旅行に行けることはとても幸せなこと。
パートナーを楽しませてあげたい。いっしょにいろんなことを体験したい。
もっともっと、掘り下げていけば・・
「できれば、あなたとずっと幸せに暮らしたい」シンプルにこれだけだったりしません?
貯金をして、将来に備えたい。たまに旅行に行きたい。
→大好きならパートナーと旅行に行けたら楽しいなと思う。将来困らないように備えたい。備えてあげたい。
→パートナーとずっとずっと楽しく暮らしたい
これって、あなたなりの愛し方なのだと思うのですよね。
私たちは日頃「やり方」にばかり注目して、
どちらのやり方を選ぶかで、ケンカになってしまうわけなのですが
実は「やり方」は、本当に欲しいものを表現したり、得るための手段のひとつであって
大切なことほど、その次元で争っていても、答えが出なかったりすることも多いのです。
*
で、ですね。
パートナーと「やり方・考え方」について、話し合いをするときには
「自分はこうしたいな」という意見を持っておくことと
「自分の本当の目的は、自分のやり方を押し通すことではなく”パートナーと楽しく暮らしたい”のだなー」と自覚をして、
その土台(愛の土台)、つまり、本音で話し合いをすること、だったりします。
正しさや、自分のやり方に焦点をあてた話し合いは
どうしても「競争や否定」のエネルギーになり、恐れで共鳴してしまいます。
そして「否定されるのではないか」という思いがあると、人は心を閉ざしてしまいますから
本音でコミュニケーションすることが難しくなってしまいます。
一番愛したい人が・・「敵」のような感覚になってしまうのですね。
一方
「私はあなたとずっと楽しく過ごしたい」
「そのぐらい、あなたは大切な人だし、あなたは私の味方だって知っているよ」
というエネルギーでの話し合いは「愛」がベースになるので、
否定されない、攻撃されない、コントロールされない、という安心感が、2人の間に広がります。
すると安心して、お互いに自分の心の奥の感情(本音)をやり取りできるようになるので
結果「ふたりのやり方」に辿り着けるようになるのですね。
本音と書くと「怒り」や「文句」をぶつけること、みたいに捉えてしまう方も多いかもしれませんが、
実は「怒りや文句」は、まだまだ心の浅い部分。
そこではなく、その奥にある本音をコミュニケーションしあえるといいのですね。
たとえば、パートナーが
「日常をそんなに我慢しないで過ごしたい」と思うのは何故でしょうか。
もしかすると、仕事でうまくやっていくために、ストレスを抱えながらも頑張っているのかもしれません。
そのうえ、日常生活でまで我慢することが増えたら、仕事をやりたくなくなって、家族に迷惑がかかると思っているのかもしれません。
自分は妻に少しでも楽をさせてあげたいと思って働いているのに、どうしてわざわざ我慢しようとするの?と思っているのかもしれません。
大切なあなたに、将来が不安と言われるたびに「あなたは役立たずよ」と言われて悲しくなっちゃっているのかもしれません。
まー・・・「だったら、早くそう言ってくれれば!」と思っちゃいますが
否定されるのではないかと思うとね、大切なことほど、言えなくなっちゃいますよね。
*
ちなみに、相手が聞く耳をもてないぐらい、こんがらがってしまったときには、
まず、相手の信頼を回復することから始まることも多いかもしれませんが
コツコツ積み重ねていけるといいですよね。
感情を溜め込みすぎて、パートナーの前で暴走してしまいそうです!
そんなときには無理せず、自分の心のケアから始めてみてくださいね。
自分をコテンパンに罰するために、その状態で突撃し、自爆しに行っちゃう人もいますが
お相手も、それを望んではいないと思いますから^^;
ご自身のことも、ちゃんと大事にしてあげていただけたらなと思います。
その上でね
「私はあなたの味方であり、大切にしたい」
「あなたも私の味方になろうとしてくれているの、わかっているよ」
あなたの元々持っている愛情を土台に、コミュニケーションをしてみる。積み重ねていくと。
「相手のやり方に合わせて、自分が我慢する」でもなく
「相手に我慢をさせる」のでもなく「お互いが一番いいやり方を作る」ことができるようになってきたりしますよ。
もちろん、ケースバイケースでありますが
よかったら参考にしてみてくださいね。
心優しきあなたが
大切な人と、心つながる関係を築くための参考になれば幸いです。
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