「だって・・・」
「でもさ~・・・」
「どうせ・・」
ついつい、口から出ちゃう
だって、でも、どうせ、という言葉。
頭文字を取って3D言葉なんて 呼ばれてたりもするんですけどね、
世間一般的なコミュニケーションや 交渉などの場においては、
出来る限り、避けたほうがいいよ~って、言われてますよね。
たしかに、コミュニケーションという視点では
気をつけて使うといい言葉ではある、とは思うんですけどね。
実は、自分の心を知る、という点では、
3D言葉は「禁止すべき言葉」ではなく
心の状態を教えてくれる、 とっても大切なヒントになるんですよ。
ということで・・・ 今日は「3D言葉」を解禁して自分の心を探ってみましょう!
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いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。
「だって」「でも」「どうせ」という言葉って、
「無駄なもの」「ダメなもの」「弱さの象徴」として、
封印されている方も多いんですけどね、
実は「あなたの心を守る」という、 大切なお役目があるんですよ。
ちゃ~んと、今のあなたの心に、 必要があって出てくる言葉なんですね。
私たちの心は、自分の心が壊れちゃわないように
未知なるもの、危険なもの、怖いものから心を守るための 「自動安全機能」がついています。
この機能で守ってもらってきたからこそ、
私たちは、いままで生きて来れたと言っても 過言ではないのですが、
時と場合よっては、
自分の世界を狭めてしまったり、生きづらさを生み出している原因にもなったりするんです。
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例えば、上司からから 仕事のミスを指摘された、そんなとき。
ちゃんと真摯に受け止めなきゃいけないなって思う反面、
ついつい、こんなことを思っちゃったりしませんか??
「でも、私だけが悪いわけじゃないじゃん!><」
「だって、他の仕事で忙しかったし!><」
俗にいう「言い訳」ですね・・・。
これこれこういう理由があるから、 私はそんなに悪くないんだよ、って
言いたくなっちゃうわけです。
(あるあるですよね~・・)
実際にそうやって言い訳してしまうと、
「非を認めてない」 ように、みえてしまうんですけどね
実は、当の本人は 「めちゃくちゃ、罪の意識を感じてる」ことが多いんですよ。
というのも、心の世界では、
罪の意識を感じているからこそ、言い訳をする、と
考えられているんですね。
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私たちは過剰に 「自分が悪い」と罪悪感を感じてしまうと
とってもとっても、しんどくなってしまうので、
自分の心を守るために、自動で心の安全装置が働いてしまいます。
そうするとですね「私は悪くない」→「自分以外の誰かのせい」にしたくなっちゃうんですね。
つまり、罪の意識を感じていればいるだけ
言い訳をしたくなっちゃう、というわけです。
なんだか、逆の様に思えちゃいますけども
こんなミスをする私って、やっぱりダメダメだわ。
上司も仲間も、きっと、こんな私を許してくれないだろう。
もしかしたら、こっぴどく怒られちゃうかもしれない。
バカにされちゃうかもしれない。
みんなにも、嫌われちゃうかもしれない。
この罪を自分のせいだと認めてしまったら、 生きていけないかもしれない・・。
お仕事辞めたほうがいいのかな。
ああ、どうしよう・・・。
罪悪感が強い方って、 このぐらい酷く、自分を追い詰め 罰していらっしゃったりするんですよ・・。
そりゃー、苦しいですよね。 安全機能も、フル稼働するわけです(汗)
でも、正直なところ・・・
だれだって、ミスを犯します。失敗もします。
完璧な人なんて、誰一人いません。
でも、、そこから学べる生き物でもありますよね。
だからこそ、
ミスは訂正すればいいだけであり、学びのきっかけのひとつ、であればいいのです。
でも、自分に対して厳しすぎたり
自分の価値を低くみていると
過剰に自分を責め、 結果、安全機能が働いてしまうんですね~。
ですから、こういう状態の時は、
自分の思い込みに気づき、見つめ直すチャンス!
3D言葉を禁止する、というよりも
もっとしっかりしなさいよ!って 自分を責めるよりも、
こんなに自分を責めなくてもいいんだよ、学べばいいだけだからね~
って、 自分の心に、
教えてあげることが大切なんですね。
失敗しちゃうことがあってもいいし、
そこから学べる力も、自分は持っているんだよ。
自分が出来ないことは、人に愛させてあげるところ。
自分が出来る所は、人を愛してあげるところ。
だから、出来ない自分がいたっていいんだよ。
そんなことで、自分の存在価値は左右されないよ。ってね。
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まぁ・・頭で理解していても、
心が言うことが聞かないということも多いのですけどね、
根気よく教えてあげたり、 練習して腑に落としていったり、
いままでの人生を整理整頓し、 自分への誤解を解いてあげることが出来てくると、
不安や怖れが減り、 ミスをすることを心配し過ぎず
思い切って「チャレンジする」ことも出来るようになったりして
より大きな成功を手にすることが出来たり、
本当の自信がついてきて、
世界が広がり、人生も好転していきます。
そうこうしているうちに、
わざわざ3D言葉を禁止しなくても、言い訳したい気持ちが減って来るので、
自然と出なくなってくることも、多いですよ!
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「でも」「だって」「どうせ」 と言いたくなっちゃうとき
私たちはあまり、いい気分ではありません。
そんな風に感じる自分を、 責めたくなってしまうことも多いと思います。
でも、その気持ちの裏側には、
がんばりたい!という気持ちと
あなたのために、あなたの心を一生懸命守ろうと、がんばってくれてる「相棒」の存在がいます。
「そんなこと、思っちゃダメ!」って否定しちゃうのではなく
「そっか。そう、思っちゃうよね。」って、受け止めながら。
あなたの大切な人と同じように、
自分とのコミュニケーションも、 深めていただけたらなって思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!