人の優しさが打算的に感じてしまうときにこそ、自分の愛の強さを知るとき

だれでも、人に優しくしてもらいたいなぁという
欲求はあると思うのです。

かまってもらいたいなー。
自分のこと、気にかけてもらいたいなー。
頼りにしてもらいたいなー。

でも、いざ
人から優しくされたとき

「なーんか、裏があるんじゃないの？」
「どうせ、世間体を気にしているんだけなんじゃないの？」

自分に向けられた優しさが
まるで、取り引きのように感じてしまう、
そんなときってありませんか？

こんなとき、ついつい
全部、相手のせいにしてしまいがちですね。

「あの人は、そういう人だから」

うんうん、
確かに、そういう人もいますよね。

でもね、

あなたがもし
「自分に向けられた優しさは、偽物なんじゃないの？」と
感じやすかったとしたら。

あなたの中の感じ方のルーツに
フォーカスしてみるといいと思うのですね。

＋＋＋＋

「どうせ、その優しさは偽物でしょう？」

「本当に愛しているんだったら、
私を納得させるだけの証拠を見せてよ！」

この気持ちの裏側には、
かつて、報われない気持ちに陥った経験が
生傷になっていることで、現在に影響していることが多いです。

たとえば、ですけどね。

大切にしたい、笑っていて欲しいと
あなたが大事な人を大切に思った分だけ
その思いが叶わなかったとき、悲しくなっちゃいますよね。

その悲しみが受け入れられないぐらい
大きければ、大きいほどに・・

誰が悪い、ということではないと頭ではわかっていても、
気持ちの持っていきどころがなくて

相手を悪者にしちゃったり、
自分が悪いんじゃないのか、と
感じすぎちゃったりするんです。

また、自分が感じた幸せと
大事な人の幸せのカタチが違っていて
助けられなかったと誤解しちゃうこともあるでしょう。

そんな経験をすると、
優しくて思いやりがある方ほど

「何もできない・自分が悪いのではという辛さ」に耐えられなくなり、
人を愛することが怖くなっちゃったりします。

「私はもう、本気で人を愛さない」
「本気にならなければ、傷つかない」

そしてここがポイントですね。

自分の心を偽って
愛にブレーキをかけてしまうと

「相手の優しさは、打算的なんだ」と感じやすくなります。

どうせ、自分の出世のためでしょ？
いい人だって思われたいだけじゃないの？
お金貰っているからでしょ。
自分がかわいいだけでしょ、どうせ。

つまり・・
私だって全力で愛せていないのだから
きっと私のことも、愛されないだろうと感じてしまうのですね。

そして、悲しみは抑圧すればするほど
憎しみに変わっていってしまうのです。

その結果、正論での戦いになっちゃったりもします。

カウンセリングなんかでは、
夫婦間の泥沼になっちゃってるケンカ、みたいなところで
お聞きすることが多かったりしますね。

きっとあいつは、こう思っているに違いない！
あんな奴、ぜったいに信じられません！！！

・・・・。

私はこういうお話をね、カウンセリングでお伺いしていると
なんだか、切ない気持ちでいっぱいになるのですよね。
それは、かなり辛いよねって感じちゃうのです。

だって、これってね

「ほら、私は愛されていないでしょ？」と

愛されていないことを感じることが、
辛いわけではない、と思うのですよ。

誰だって、人を疑ってしまうことありますよね。
それが悪いわけじゃない。実際にそういう人もいるでしょう。

一番辛いのは、
人から嫌われる、見捨てられることなんかじゃなくて
自分が愛されているかどうか、でもなくて。

自分の中の憎しみに捉われてしまうことが

自分で自分のことを許せないことが、
一番辛いのではないかな、と思うからです。

私たちは大人ですね。
自分なりに、人を愛し、慈しみ、
日々を精いっぱい生きてきましたよね。

たくさんのこと、乗り越えて来られましたよね。

そんなあなたが、人の優しさを信じられないとしたら。

本当は、愛したくて愛したくて。
大切に思いたくて、優しくしたくて・・

でも、その気持ちに気付いてしまったら
いままでの悲しみや申し訳なさが溢れてしまう。

そんな「愛と悲しみ」のはざまにいらっしゃるとしたら

どれほど・・身を引き裂かれるような辛さを感じるでしょうか。

心優しき頑張り屋さんほど、
自分が自覚している以上に
相手のことを深く深く、愛そうとします。

だからこそ、
一度、心底愛した人への愛を止めることや
役に立てないと思うことが・・死ぬほど辛い。

そういう経験をしていれば

もう一度。
心の底から愛することが怖くなってしまうのは
無理もないことだと思うのですね。

愛したくないわけじゃない。
でも、愛する自信がない。

だってあれだけ頑張ったけれど、ダメだったんだもの。
きっと今度も、うまくいくわけない。

信じるほうがバカを見る。
信じるだけ、損だよ。

でも・・でも・・。

ここにある、愛の強さってね
半端ないのではないでしょうか。

だからこそね。
人の優しさを疑ってしまう時には
「そんな自分を責めてしまったら、本末転倒！」ということなのですよ。

だってね。
あなたは、何も悪くないのだから＾＾

「私がそんな人だから、人から優しくされるわけがないよね」は、すべて誤解だし
きっと誰かを悪者にしても、気持ちが落ち着くのは・・・一時だけ。

それだけあなたは、優しい人。

だとしたら、どんな心持ちでいたいか。

それは、人それぞれ違うのかもしれませんね。

ただひとついえるのは

あなたが苦しいのは、
あなたの中の、大きな大きな
大きな愛を止めているから。

人を疑いたくも、見限りたいわけでもないということ。

だとしたら。

たとえ相手がどういう人であろうと。
どういうプロセスを歩もうと。

他人に、何を言われようと。
どれだけ疑われようと。

どれだけ伝わらなくて悔し涙を流したとしても。

あなたが大切な人を想う気持ちや、
あなたの中の「愛」に誇りを持つこと。

ここがとってもとっても・・大事なのかなって思ったりします。

正直なところ、こういう部分ってね
ペラペラ人に話すようなことでもないし、
地味で見えない部分ですけどね～

私は、その人のコアであって
とっても大事な部分だと思うのですよ。

こういうことを書いています服部もね。

出来た人間ではないので
毎日毎日、試行錯誤中でございまして
うえから偉そうなことを言える立場ではありません

（人一倍悩む人だから、このお仕事を出来ている気がしますよ～）

ただ、カウンセリングというお仕事をしているとね。

クライアントさまの中にね、
こういう強い愛を見せていただくことが、
本当に本当に多いのですね。

さて。
これを読んでくださったあなたは、いかがでしょうか。

何か感じるものは、ありましたか？？？

あなたの日常をより幸せに。
あなたの欲しい幸せを手に入れるための
なにかの参考になったら嬉しいです。

「私の場合は、こういうことがありましたよ」
「頭でわかっているけれど、心がついてこないんです」
「人にはそう思えるけれど、自分のことではそう思えません」

そんな方はね。
いっしょに整理整頓、していきましょうね。

カウンセリングもご活用くださいませ＾＾

まだまだ寒い日が続いています。
緊急事態宣言も、でていますね。

みんなで健康にも気を付けながら、
毎日を過ごしていきましょうね。

参考になれば幸いです。

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