いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。
なぜか誰からも慕われている、彼女の秘密
ちょっと私の経験を書いてみたいと思います。
以前働いていた職場にですね、誰からも可愛がられる女性がいたんですよね。
上司からも、後輩からも慕われる。
あの怖〜〜いお局さまからも、睨まれない、そんな女性。
ごますりが上手、とか、可愛いから、とか
みただけで魅了されちゃうような人気者!スター!
そういうタイプでもないのですが、なぜか、人から敵視されない。
みんな、彼女にだけは自分の悩みを相談しているよう。
彼女のためにだったら、とサポートする人がたくさんいる。
そんな雰囲気もありました。
*
お局さまから睨まれやすかった当時の私は
「なによ、その贔屓!」なんて、内心、プリプリしてたんですよね。
あ、仲は良かったですし、彼女が嫌いというわけじゃないんです。
その女性にというよりは周りの人に対して
「なに特別扱いしているのよ!」って感じてた、ってことですね。
「私だって、頑張っているのに!」扱い、違わない?!
でもね、ある日、わかっちゃったんです。その人の人望のある理由。
それはね「相手をよくみている」ということだったんです。
人には人のルールがある
たとえばですね
あのお局さまは、備品をこういう順番で並べておかないと怒り出すよね、とか。
あの上司は、こういうことを言うとイラっとするよね、とか。
この人は自分のペースじゃないと動けない人だ、とか。
あの子は、週末になると疲れが出てきて動きが遅くなる、とか。
日々の業務の中でね、彼女は、さりげなーく掴んでるんですよ。
よく見てたんです。
そしてね、融通のきくところは、相手の好みやペースを考慮してあげていたんですね。
たとえば、備品の置き方、向き。
すごく気にする人が見る場所は、その人の好みに合わせて置く。
余裕がすぐなくなる人の時には、声をかけるタイミングを選ぶ。
なにか新しいことをする際には、重鎮にきちんと声をかける、とか。
つまり「ここ抑えておくといいよね」という要所を掴むのが、抜群にうまかったんです。
相手の癖や考え方をよく見ていて
相手が働きやすいよう動くことによって、
周りの人に信頼されていた、というわけだったんです。
*
そして、彼女を見ていてすごいなと思ったのは
普通だったら「この人の動きが読めないわ・・気分屋で困る・・」と感じちゃうような人の「法則」みたいなものを解読するのが、めちゃ上手だったんですよね。
普通、イラつきません?
気まぐれで、自分ルールで、周りを振り回すようなタイプの人って^^;
なんで私が振り回されなきゃいけないの?あなたが変わりなさいよ!って思うかもしれない。
理不尽だ〜〜!って。
でもね彼女は「だって、そういう人だもの」って
丸ごと受け入れて(思うところはもちろんあるようでしたけどね!)
サポートのポイントを上手に抑えていたんですねー。
自分の考えやルールVS相手の世界
それを知った時、衝撃が走ったんですよね。
うわ、そういうことかー。
そしてね、反省しました^^;
「私はそういうところ、全然見ていなかったな」ってね。
もちろん悪気があったわけではないですし
その時々で一生懸命だったのですが・・
その時の私は「自分の考え」や「ルール」を土台にして戦うような形になっていたんだと思います。
「こっちのほうが、やりやすいのに」
「マニュアル的には間違ってないのに!なんでそんなに怒られるわけ?!」
「普通、このぐらいは出来て当然じゃないの?」
それはそれで、お仕事としては間違いじゃないのです^^
実際に相手の行動に問題がある時だって多かったりしますよね。
でもね、、、円滑な対人関係を築く上では「正しい」「間違い」で争うよりも
相手の反応や感じ方をよく観察して、できる範囲で、相手が気持ちよく働けるようサポートする。
コミュニケーションを工夫する、ここも、大事だったんだなぁってね。
あ、ビクビク気を使って人に合わせる、ということではなくてね!
理解に努める、できるところで配慮する、ということです^^
そこのところ
私は、やっているつもりで、やっていなかったなぁ・・と思ったんですよねー。
人付き合いってそこまで人に合わせなきゃいけないの・・とうんざりしてしまうときには
リーダーシップ力がある方の場合
みんなを自分のペースに巻き込んで引っ張っていくというやり方で
調和が取れている時もあると思うのですが、
頑張っているはずなのに、人とガツンガツンぶつかってしまう・・
そんなときには、私と同じような罠に引っかかっているかもしれませんね^^;
とはいえねー
「相手を見る」のが大事だっていうのは分かった。
でもねー・・・私にはできないわ^^;
大変そうだし、そもそも、そこまでやらなきゃいけないの?
あぁ、人付き合いって面倒くさい。だったら一人でいる方がマシよ。
そんなふうにうんざりしちゃう方もね、いらっしゃるかもしれませんね。
うんうん、私も思いました^^;
それも分かるんだけれど、なんか、しんどいなーって。
いままでの自分のがんばりを、否定されているように感じちゃったりね。
こういうときにはね、あなたが悪いわけではなくて
たぶん、、「ちゃんと分かってあげなきゃ」というプレッシャーが強すぎるのかな、と思うのです。
自分に課しているプレッシャー
ちゃんと分かってあげなきゃいけない。
相手を尊重してあげなきゃいけない。
対人関係がうまく行っていないのは私のせいだ、と抱え込んでしまうと
ハードルが上がってしまい、うんざりしちゃったり
私には無理無理、って感じちゃうのだと思うのですね。
つまり「すごーーーく真面目で優しくて誠実な人」が、
この「人付き合いって面倒くさい」にハマりやすいのです。
*
共感力のある方ってね、特に意識しているわけじゃないのだと思うのです。
その人自身が自然体でいるからこそ、余裕を持って周りが見えるし、対応ができる。
そして、本当の意味で「人のことは分からない」ということ、
自分にできることはこのぐらい、すべてを引き受けることはできない、って知っているからこそ
「まぁ、このぐらい、やってあげてもいいかな」って軽くやれるのだと思うのですね。
でもね
「ちゃんとしてあげなきゃ」「ちゃんと分かってあげなきゃ」って意識しすぎたり
「相手がイライラするのは自分のせいだ」と背負いすぎてしまったり
「余計に傷つけちゃうんじゃないかな」なんて、考え込みすぎてしまうと・・うんざりしちゃいますよね。
意欲がある分「右手と右足が一緒に出て転ぶ」みたいなことがね、起きたりするわけです^^;
潰れちゃったりね。
当時の私もまさしくそうで
「うまくいかないのはすべて自分が悪い」と思い
過剰に気を使いすぎてしまったり、
言動一つ一つに落ち込んだり
自分を責めたりしていることで、いろんなことがから回っておりました・・。
なんとかうまくやっていきたい、という気持ちは
人一倍、強かったとは思うのですけどね。
もしもあなたが「人付き合い、面倒くさいな」と感じていらっしゃるとしたら
それはあなたが「とても人に対して誠実な人だから」かもしれませんよー。
相手を見れるだけの余裕を作ってみよう
で、こういう時に大切なのはまず
「周りが見えるような余裕を作ること」なのかな?と思うのですね。
「なんで私ばかり人に寄り添わなきゃいけないの?!」
そんなふうに感じるときってね、だいたい自分も追い詰められている時だと思うのです^^;
そしてね・・・実は「自分らしく」も過ごせていない時が多いんです。
「もっと、ちゃんとしなさいよ!
私だって、人に気を遣って生きているんだから!」
「私は間違っていない!だから私を否定しないで・・!」
私の頑張りを、誰も理解してくれていないのではないだろうか
そんな悲しみを抱えている時、多いですからね。
*
まず、安全な場所で
自分の気持ちに寄り添ってもらったりしながら
なんでも自分のせいにしちゃったり、抱え込んでしまう癖、手放していけるといいですね。
気持ちはわかるよ、って言ってくれる人がいるだけでも
随分と心持ちって変わりますからねー。
そしてね、あなた自身がまず
自分を認めて、大事にして、自分らしく生きる時間を増やしていけるといいと思いますよ。
私たちは自分らしく生きている時、周りにもおおらかにいられますから。
良かったらカウンセリングもご活用くださいね。
心優しいあなたが、大切な人といい関係を築けますように。
応援しています!